妊娠中のマツエクは安全か?サロンで断られる理由と出産時の落とし穴
多くの総合病院や産院では、入院案内やバースプランの書類に「出産前にマツエクやネイルはオフすること」と明記されています。これには、医療安全上の明確な根拠が存在します。
自然分娩の予定であっても、分娩の進行次第で緊急帝王切開や全身麻酔処置へと切り替わるケースは珍しくありません。全身麻酔を行う際、患者は自力で瞬きができなくなるため、目の乾燥や角膜の傷を防ぐ目的でまぶたに医療用テープを貼って固定します。この際、マツエクが付いていると以下のような深刻なトラブルが発生します。
- テープを剥がす際にマツエクが抜けて目の中に入り、角膜を傷つける
- 抜けたエクステが気管内挿管や麻酔管理の妨げになる
- 電気メスを使用する手術において、人工毛や接着成分が引火・変質の原因になるリスク
- 瞳孔反射や顔色の観察といったバイタルチェックの妨げになる
「自然分娩だから大丈夫」という思い込みは禁物です。母子の命を守る医療処置を最優先にするためにも、出産予定日の数週間前には完全にオフしておくことが強く推奨されます。