元福井県知事・西川一誠の真実:原発政策と地域振興の舞台裏
彼が築いた権力の基盤は、旧自治省(現在の総務省)時代に培われた。中央官僚として地方制度や税財政の要衝を歴任した経験は、のちに福井県庁のトップに君臨した際、他を寄せ付けない圧倒的な強みとなった。国がどのような論理で動き、どこに弱点があるのかを誰よりも熟知していたからだ。
副知事を経て知事に就任すると、その行政手腕は容赦なく発揮された。県庁内部の機構改革を断行し、職員に対しては極めて高い要求を突きつけた。国からの補助金獲得や政策協議において、地方側の立場を極限まで主張する姿勢は、霞が関のキャリア官僚たちを震え上がらせたという。「国の言いなりには絶対にならない」という揺るぎない覚悟が、彼の政治スタイルの骨格を成していた。