名脇役・志賀廣太郎の軌跡と死因の真相|今も愛される低音ボイスの奇跡

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志賀廣太郎さんの役者人生は、一般的な俳優とは大きく異なる異色のキャリアを歩んでいます。桐朋学園大学短期大学部(現・桐朋学園芸術短期大学)演劇専攻を卒業後、すぐに第一線の俳優として脚光を浴びたわけではありませんでした。卒業後は母校の演劇科で長年にわたり非常勤講師や助手を務め、学生たちに演技指導や発声・朗読を教える教育者としての道を歩んでいました。

転機が訪れたのは45歳を迎えた1993年のことです。劇作家・演出家の平田オリザ氏が主宰する劇団「青年団」に入団。日常の自然な会話を舞台上に再現する「現代口語演劇」の旗手として頭角を現しました。大声を張り上げず、生活の息遣いをそのまま舞台に乗せる繊細な演技スタイルは、この青年団時代に徹底的に磨かれたものです。

その後、CM出演をきっかけに映像業界のクリエイターたちの間で「あの味のある役者は誰だ」と大きな話題を呼び、1990年代後半から50代にかけてテレビドラマや映画へと進出。遅咲きの本格ブレイクを果たし、瞬く間に日本の映像界に欠かせない唯一無二の名バイプレイヤーへと上り詰めました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。