ワンピース1104話ネタバレ詳報!くまの鉄拳とエッグヘッドの真相
第1104話におけるもう一つの白眉は、海軍大将・黄猿(ボルサリーノ)の心理描写です。立ち上がった黄猿は、攻撃を仕掛けてきたフランキーやサンジを光速の蹴りで迎撃し、職務を遂行しようとします。しかし、その表情にはかつて見られなかった深い陰影が刻まれていました。
黄猿にとって、ベガパンクや戦桃丸、くま、そして幼少期のボニーは、研究所で共に鍋を囲み、ニカのダンスを踊った掛け替えのない「仲間」でした。組織の歯車(社畜)として命令に従いながらも、心の内ではボニーやくまに手をかける苦痛に苛まれています。倒れていたルフィに誰が食料を差し入れたのかという読者の推理においても、光の速度で移動できる黄猿の関与が有力視されるなど、彼の「どっちつかずの正義」が崩壊の淵に立たされていることが伝わってきます。
一方、ジュエリー・ボニーが目の当たりにした「くまの鉄拳」は、彼女の能力であるトシトシの実の真の覚醒に向けた重要な契機となりました。ボニーの技「歪んだ未来(ディストーション)」は、彼女自身が信じる未来の可能性を引き出す能力です。父くまが命懸けで信じ続けた「太陽の神ニカ」の実在を、ルフィの姿と父の意志を通じて完全に確信したとき、ボニーの能力が真の解放を迎える布石がここに打たれました。