花園揺るがす関西大学ラグビー!全国制覇を狙う強豪の覇権争奪戦
今季の優勝争いを読み解く上で欠かせないのが、ブレイクダウン(ボール争奪局面)における戦術進化と、局面を単独で打開できる規格外のキーマンたちの存在だ。全国大学ラグビーフットボール選手権大会での上位進出を狙う各校の戦力図は、かつてないほど濃密な仕上がりを見せている。
今シーズンの戦術トレンドは明確だ。「ラック周辺のボールリサイクルを2秒未満に抑える超速アタック」と「中盤での意図的なアンコンテストキックによる陣地回復」のハイブリッドである。首位争いを演じる強豪校は、フォワード第3列(FL/No.8)の機動力に絶対的な自信を持っており、ディフェンスラインの裏へ潜り込むショートオフロードパスを多用して守備網を切り裂く。
注目すべきキーマンは、京産大のスクラムを最後尾から統率する巨漢ナンバーエイトと、天理大の長短のパスを自在に操るゲームメーカーのスタンドオフだ。彼らの一挙手一投足が試合の命運を左右する。さらに、後半20分以降に投入される「フィニッシャー」と呼ばれるリザーブ陣の破壊力も各校互角であり、終盤の10分間でスコアが目まぐるしく動くスリリングな展開が約束されている。