【2026年検証】「万博チケット」狂乱の裏にあった真実——デジタル化の功罪と残された宿題
需要に応じて価格を変動させるダイナミック・プライシングの導入も、賛否を巻き起こした。混雑緩和を目的として導入されたこの制度だったが、来場者の行動パターンを完全に予測することは難しかった。
週末や会期末の価格が跳ね上がる一方で、平日の割引料金でも客足が伸びない時期が続き、結局のところ「安いうちに買う」のではなく「混雑してでも最後に見に行く」という消費心理を抑え込めなかった。結果として、価格設定の柔軟性が本来の「混雑分散」という機能を十分に果たしたかについては、経済アナリストの間でも評価が大きく分かれている。