「青い悪魔」アオミノウミウシの驚愕生態と日本沿岸での異常増殖

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多くの人々が「自ら毒を生成する」と思いがちだが、この生物の本質は恐るべき「毒の強奪者」である。主食とするのは、触手に強力な毒を持つ危険生物として知られるカツオノエボシだ。通常であれば接触しただけでも皮膚が引き裂かれるような激痛に見舞われる猛毒クラゲに対し、果敢に襲いかかり、むしゃむしゃと喰らいつく。

さらに驚愕すべきは、捕食後のプロセスだ。獲物の体内にある未破裂の毒器官を取り込み、自らの体細胞の一部(ミノ状の突起先端)へと移送・蓄積する。これにより、カツオノエボシが持つ強力な刺胞毒を自分の防衛および攻撃用兵器として再利用するのだ。濃縮された毒は元々のクラゲよりも危険度が増す場合があり、人間に刺されれば激痛やアナフィラキシーショックを引き起こす。まさに「青い悪魔」の異名に偽りはない。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。