ロジウムコーティングとは?剥がれる寿命や費用相場、失敗しない選び方
SNSや知恵袋などのコミュニティでは、「ロジウムコーティングの指輪が半年で変色して黄色っぽくなった」「メッキが剥がれて黒ずみが出た」というトラブル報告が散見されます。しかし、金属学的に見てロジウム自体が黄色や黒に変色することはあり得ません。
ロジウムコーティング変色の原因を精査すると、大半は以下の2つのパターンに集約されます。
第一は、物理的摩耗による下地の露出です。ホワイトゴールド製品の場合、表面のロジウム膜が擦り減ると、下地に含まれる金本来の黄みが表面に出てきます。利用者はこれを「コーティングが変色した」と錯覚しますが、実際には「ロジウムコーティング剥がれが生じて地金が顔を出した」状態です。
第二は、微細なピンホールからの化学反応です。安価なメッキ製品では、目に見えないミクロの隙間(ピンホール)から汗や温泉の硫黄成分、家庭用洗剤が浸透します。すると、ロジウムの内側にあるシルバーや銅が先に腐食を起こし、内側から黒ずみや青サビが浮き出てコーティング層を押し上げてしまうのです。
東京都内のジュエリー修理専門店に持ち込まれる相談データの約4割が、こうした「予期せぬ摩耗と下地の露出」に起因しています。膜が薄い部分から徐々に境界線がぼやけていくため、日頃から小傷の増え方に注意を払う必要があります。