おおまさりの茹で方決定版!塩分濃度と圧力鍋・失敗しない保存術

おおまさりの茹で方決定版!塩分濃度と圧力鍋・失敗しない保存術を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

「レシピ通りの時間で茹でたのに、泥臭さが残った」「一部の実がスカスカだった」というトラブルの原因は、火にかける前の下処理に潜んでいます。千葉県八街市などの産地農家や、大正創業の老舗落花生専門店「鈴市」をはじめとする現場のプロフェッショナルが口を揃えて指摘するのが、水洗い時の徹底した摩擦洗浄です。

おおまさりの網目状の殻の溝には、産地の肥沃な火山灰土(関東ローム層の土壌)が驚くほど強固に入り込んでいます。ボウルに水を張り、殻同士を激しく擦り合わせるようにして「研ぎ洗い」を最低でも3〜4回繰り返さなければなりません。濁った泥水が透明に近くなるまで洗い流さないと、茹で汁全体に土の匂いが溶け出し、豆本来の芳醇なアロマが台無しになってしまいます。

さらに、茹でる直前に行うべき重要な選別作業が「水没テスト」です。水を張った大鍋におおまさりを放り込んだ際、水面にプカプカと浮き上がってくる実の存在に気づくはずです。完全に沈む実は中身がぎっしり詰まった完熟豆ですが、完全に浮き上がって傾く実は、殻の中で未熟なまま生育が止まったか、あるいは虫食いによって空洞ができている可能性が高い傾向にあります。これらを事前に取り除いて分けておくことが、茹で落花生失敗しないコツの基礎となります。

また、茹で上がった後の湯切りのタイミングにも落とし穴が存在します。「熱々を食べたいから」とすぐさまザルに引き上げて空気に晒すと、熱気とともに豆の水分が一気に蒸発し、殻の中の実が急速にしぼんでシワが寄ってしまいます。冷ます際も茹で汁の中に浸けたまま粗熱を取ることで、みずみずしく膨らんだ美しい外観とジューシーな食感をキープできます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。