片耳が詰まった感じの治し方とは?放置厳禁の病気と即効対処法
取材班が複数の耳鼻咽喉科専門医および闘病経験者から得た証言からは、「単なる疲れ」と軽視した代償の大きさが生々しく浮き彫りになります。
IT企業に勤務する30代男性のAさんは、当時の様子を手記にこう綴っています。「月曜の朝、右耳に水が入ったような違和感があった。連日の深夜残業で疲れていたため、『寝不足による自律神経の乱れだろう』と自己判断し、ネットで見つけたツボ押しをしてそのまま放置してしまった。木曜日になって電話の受話器の音が割れて聞こえるようになり、慌てて大学病院に駆け込んだが、診断は重度の突発性難聴。ステロイドの点滴治療を受けたものの、発症から4日以上が経過していた右耳の高音域は二度と戻らなかった」。
また、都内の耳鼻咽喉科クリニック院長は、現代社会におけるストレスと片耳の閉塞感の密接な連動性について次のように現場のリアルを語ります。
「月曜日の午前中や、決算期・人事異動の時期になると、片耳の詰まりを訴える患者さんが明らかに急増します。強い精神的ストレスは交感神経を異常興奮させ、内耳の毛細血管を極限まで収縮させます。患者さんは『耳垢が溜まっているだけだと思うので取ってください』と来院されますが、鼓膜を覗くと完全に綺麗で、聴力検査を行うと低音域がスパイク状に落ち込んでいる。自覚症状と実際の病状のギャップが最も激しいのが耳鼻科疾患の特徴です」
患者が「耳の閉塞」として知覚している感覚の裏には、目に見えない神経組織の悲鳴が隠されている事実を、これらの証言は冷徹に証明しています。