「下町の玉三郎」梅沢富美男の女形はなぜ美しい?誕生秘話と現在に迫る

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1980年代初頭、梅沢富美男さんの人気はテレビメディアの進出によって爆発的な広がりを見せました。その引き金となったのが、1982年にリリースされたシングル『夢芝居』(作詞・作曲:小椋佳)です。妖艶な女形の舞踊とともに歌われるこの楽曲は大ヒットを記録し、翌1983年の『第34回NHK紅白歌合戦』初出場へとつながりました。

当時の舞台写真や映像を振り返ると、その美しさはまさに神がかり的でした。切れ長の目元から放たれる艶やかな「流し目」、肩の力を抜いたしなやかな身のこなし、そして憂いを帯びた表情は、女性以上に女性らしいと評され、劇場の前には連日長蛇の列ができました。大衆演劇の劇場に普段は足を運ばない若い女性層やインテリ層までもが詰めかけ、「富美男フィーバー」は社会現象となったのです。

バラエティ番組で見せる男性的な豪快さと、舞台上での息を呑むような美女の姿。この極端な二面性のギャップこそが、全国のファンを熱狂させた最大の要因でした。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

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