なぜ京大はノーベル賞受賞者が多いのか?自由な学風が生んだ独創性
1949年、中間子の存在を予言して日本人初のノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士の偉業は、京大の理学精神の原点となった。紙と鉛筆だけで宇宙の法則に挑んだ湯川博士の姿勢は、後続の研究者たちに「常識を疑う」勇気を与え続けている。
時代を下り、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授によるiPS細胞の樹立、そして2018年にがん免疫療法への道を開いた本庶佑特別教授のPD-1発見もまた、この直系にある。いずれの功績も、周囲から「不可能」「無駄だ」と見なされていた領域へ孤独に打ち込み、パラダイムシフトを起こした共通点を持つ。