大 菩薩 嶺で何が起きた?急増する登山客とネット騒動の舞台裏
大菩薩嶺という独特な山名は、平安時代末期に源義家が軍旅の途中で深山に迷い込んだ際、神仏の加護を祈って「兵法菩薩」の加護を求めたという伝承に由来する。山内に宿る菩薩の教えと慈悲の精神は、数百年もの間、山麓で暮らす人々や修験者たちの信仰的支柱であり続けてきた。
大正から昭和にかけては中里介山の未完の大作『大菩薩峠』の舞台となり、文学の聖地としても全国にその名を轟かせた。単なる景勝地にとどまらず、深遠な歴史と崇高な信仰が息づく場所だからこそ、現代の過熱した狂騒に対しても静かな文化継承の重要性が問われている。