地球の裏側から瀬戸内へ:2026年、なぜ日本人は「ウユニの幻影」を国内に求め続けるのか
日本の各地で「ウユニ」の名が親しまれる一方、本家であるボリビアのウユニ塩湖はいま、歴史的な岐路に立たされている。電気自動車のバッテリー需要に伴う巨大なリチウム採掘プロジェクトが加速し、手つかずの自然環境と近代産業の利権が鋭く衝突しているからだ。
この現実は、日本の旅人たちにとっても対岸の火事ではない。国内の美しい干潟や海岸もまた、環境の変化や観光公害(オーバーツーリズム)によって一瞬で損なわれかねない脆さを抱えている。遠いアンデスの塩原を思い描くことは、自分たちの足元にある自然環境の持続可能性を問い直す契機にもなっている。日本のウユニを愛するコミュニティの中からは、現地ボリビアの環境保全活動を支援するコレクティブな動きすら生まれつつある。