視界の歪みは失明の予兆?加齢黄斑変性の症状と2026年最新治療法
滲出型加齢黄斑変性の標準治療として確立されているのが、新生血管の増殖を抑える「抗VEGF薬」を用いた硝子体注射です。新生血管を成長させる体内物質(VEGF)の働きをブロックする薬剤を、白目の部分から眼球内の硝子体へ直接注入します。
2026年現在の臨床現場では、作用機序がさらに進化し、効果がより長期間持続する最新の抗VEGF薬が主流となっています。従来の薬剤では1〜2ヶ月ごとに通院・注射が必要でしたが、新世代の治療薬では最長4ヶ月(16週)間隔まで投与間隔を延長できるケースが増えており、患者の身体的・経済的負担の軽減に寄与しています。また、新生血管病変が大きい場合には、特殊な薬剤を点滴した上で弱いレーザーを照射して血管を閉塞させる「光線力学療法(PDT)」を併用し、相乗効果を狙うアプローチも行われています。
患者が気になる点として「目に注射するのは痛いのではないか」という強い恐怖感が挙げられますが、点眼麻酔や消毒を徹底して行うため、実際の施術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。治療費用に関しては高額療養費制度の対象となるほか、健康保険が適用されるため、自己負担割合(1割〜3割)に応じた上限額で治療を継続できる体制が整っています。