自己推薦書の書き方で合否が分かれる理由と2026年最新合格例文
ここでは、地方創生や社会連携を掲げる文系学部に合格した高校生の実例をベースに、800字構成の完成モデルを提示します。派手な全国大会の実績はなくとも、地域での探究活動を通じて「課題発見力」と「行動力」を証明した優れたサンプルです。
【高校生 自己推薦書 例文(テーマ:商店街の活性化と地域探究)】
私の強みは、表面的な事象にとらわれず問題の本質を観察し、周囲を巻き込みながら解決策を具現化する「対話型の課題解決力」にある。この強みは高校2年次の総合的な探究の時間において、地元商店街の空き店舗活用プロジェクトを主導した経験で培われた。(第1段落:124字)
当初、衰退する商店街には若年層向けのイベントが必要だと考え、週末のワークショップを企画した。しかし、初回開催時の来場者はわずか12名にとどまり、店主たちからは「一時的な集客では意味がない」と厳しい批判を受けた。私は自らの独りよがりな仮説を深く反省し、商店街の役員や住民計25名への徹底的な個別ヒアリングを実施した。その結果、真の課題はイベントの有無ではなく、住民同士が日常的に集える「滞留拠点」の欠如にあることを突き止めた。(第2段落:224字)
そこで私は、空き店舗を高校生と高齢者が交流する「地域自習・談話スペース」として再設計することを提案した。運営資金の確保に向け、地元の金融機関や自治体に協力を仰ぎ、企画書の作成からプレゼンテーションまでを先頭に立って推進した。半年間の試験運用の結果、月間延べ400名以上が利用する交流の場へと定着し、店主の方々からも「地域の日常に活気が戻った」と評価をいただくに至った。この経験を通じ、対話を通じて当事者の潜在的ニーズを引き出す重要性を学んだ。(第3段落:233字)
貴学の地域構想学部において、社会調査法や地域経済論を体系的に修めるとともに、現場主義のフィールドワークに自らの行動力を還元したい。多様な主体を結びつける媒介者として、持続可能な地域社会の構築に寄与する所存である。(第4段落:108字/計689字)
編集部が分析する添削ポイントと合格のツボ
この例文が極めて高く評価される理由は3点あります。第一に、「失敗(集客の失敗と店主からの叱責)」を赤裸々に開示し、自らの内省へとつなげている点です。多くの受験生は成功体験だけを美化しようとしますが、採点官が最も知りたいのは「失敗したときにどう立て直したか」というレジリエンスです。
第二に、「ヒアリング25名」「月間延べ400名」といった客観的な定量的データを織り込むことで、文章全体の信憑性を一気に高めている点です。形容詞による曖昧な表現を排し、数値で実績を語る姿勢は、学術研究の基礎素養として面接官に極めて好印象を与えます。