金魚の白点病の治し方と初期症状!水温と塩浴・薬浴で全滅を防ぐ全手順
不運にも治療が間に合わず金魚が全滅してしまった場合や、幾度となく白点病が再発してしまう悪循環に陥った水槽は、生体を導入する前に水槽環境そのものを徹底的にリセット・消毒しなければなりません。水中に潜むウオノカイセンチュウのシストを根絶やしにするための滅菌プロトコルを実行します。
ウオノカイセンチュウには明確な弱点があります。それは「熱(60℃以上の高温)」「完全乾燥」「宿主不在での飢餓」です。
具体的な滅菌手順は以下の通りです。 まず、飼育水をすべて排水し、水草は病原体が潜んでいるリスクが高いため原則として廃棄します。底砂、フィルターのろ材、パイプ類、ガラスブタなどをすべて分解して取り出します。
次に、熱湯による物理殺菌を行います。バケツに集めた底砂やセラミックろ材に、60℃以上の熱湯をたっぷりと注ぎ込み、10分以上放置します。熱湯をかけることで、薬品が効かない強固なシストも瞬時にタンパク質変性を起こして死滅します。ただし、ガラス水槽本体に熱湯を注ぐと温度差でガラスが割れたり、シリコン接着剤が剥がれたりするため、水槽本体には熱湯を使わず、40℃前後のぬるま湯とメラミンスポンジで入念に擦り洗いを施します。
器具類を洗浄した後は、「完全乾燥」の工程を踏みます。水分が残っていると微細な水分溜まりでシストが生存し続ける恐れがあるため、水槽本体およびすべてのパーツを直射日光の当たる風通しの良い場所に置き、最低でも丸2日間(48時間以上)カラカラになるまで天日干しします。乾燥と太陽光の紫外線によって、残留した病原体は完全に息絶えます。
最後に、カルキ抜きを施した新鮮な水で水槽を再セッティングし、フィルターを回して新しいろ過バクテリアを定着させる立ち上げ期間(1〜2週間)を設けます。この徹底したプロセスを経て初めて、白点病の亡霊を水槽から完全に追放することができます。