なぜ日本の米消費量は半減したのか?最新データで迫る米離れの真相
米の消費減を語る際、長らく「パン食の普及や洋食化」が主因とされてきました。総務省の家計調査でも、2011年以降に1世帯当たりのパンへの支出額が米への支出額を上回る逆転現象が起き、話題を呼びました。しかし、現場の消費実態を分析すると、要因はパンとの二者択一にとどまりません。
第一に挙げられるのが、共働き世帯や単身世帯の急増に伴う「調理の手間(タイムパフォーマンス)」の回避です。米を研ぎ、浸水させ、炊飯器で40分〜1時間かけて炊き、余ったご飯を小分け冷凍する——この一連のプロセスを「平日の夜にこなすのは負担が大きい」と感じる生活者が増えました。袋を開ければすぐに食べられるパンや、茹で時間が短く味付けのバリエーションが豊富なパスタ、うどんなどの簡便食へシフトする動きが定着しています。
さらに、中食(総菜やコンビニ弁当)の利用拡大も見逃せません。家庭で精米を購入して炊く機会は減ったものの、コンビニのおにぎりや外食チェーンの丼物として「外で炊かれたご飯」を口にするスタイルへと、食の形態がシフトした側面もあります。