新幹線E8系時代の幕開けとワイン特区の躍進——山形「赤湯駅」が今、大人の旅人に選ばれる理由【2026年現地ルポ】
南陽市は、葡萄栽培の歴史が170年を超え、幾つもの個性的なワイナリーが点在する「日本有数のワインの街」だ。近年、ワイン特区としての取り組みが結実し、小規模で尖ったナチュラルワインの醸造所が次々と誕生している。
駅の東西を結ぶ自由通路や改札横の特産品コーナーでは、地元産ワインの角打ち(立ち飲み)が楽しめるイベントが定期開催され、到着直後の旅行者の心を掴んで離さない。かつて駅前といえば「土産物屋が数軒並ぶだけ」という印象もあったが、現在はソムリエ資格を持つ若手スタッフが常駐するセレクトショップや、地場食材と自産ワインを合わせるバルが立ち並び、滞在のスタート地点としての魅力を底上げしている。