精神障害と知的障害の違いとは?判定基準や手帳・支援制度を徹底比較
行政が提供するセーフティネットを活用する上で、手帳制度と年金制度の違いを理解しておくことは必須です。知的障害の証明となる「療育手帳(自治体により愛の手帳やみどりの手帳など呼称が異なる)」と、精神疾患を対象とする「精神障害者保健福祉手帳」では、根拠法から更新の有無に至るまで大きな開きがあります。
表から読み取れる通り、障害年金の受給要件の違いは経済設計を大きく揺るがす分岐点です。知的障害は出生時ないし幼少期から存在するものと扱われるため、初診日の証明書類取得に頭を悩ませる必要がほぼなく、20歳に達した時点で「20歳前障害基礎年金」の請求手続きに入ることができます(ただし所得制限が存在します)。対して精神障害の場合、初めて医療機関を受診した「初診日」において国民年金か厚生年金か、保険料納付要件を満たしていたかが厳密に問われます。会社員時代に発症した場合は手厚い障害厚生年金の対象になり得る反面、初診日のカルテが破棄されていると受給の道が閉ざされかねない過酷なハードルを抱えています。