ベトナムのジャコウネコ珈琲は本物か?偽物の見分け方と最新相場
ジャコウネコ珈琲といえば、映画などの影響でインドネシアの「コピ・ルアク」が先行して認知されてきました。しかし、ベトナムの「カフェチョン」との間には、豆の原種、土壌、そして焙煎哲学において決定的な相違点が存在します。
最大の違いは、主に使用されるコーヒー豆の品種です。インドネシアのコピ・ルアクがスマトラ島やジャワ島のアラビカ種を中心に精製されるのに対し、世界第2位の珈琲生産国であるベトナムでは、長らく伝統的なロブスタ種を用いたカフェチョンが主流でした。しかし現在では、ラムドン省の高原都市で栽培されるダラット産高級コーヒー豆(ブルボン種やティピカ種などの高品質アラビカ)をジャコウネコに食べさせた、ハイブリッドな超高級ラインが台頭しています。
両者を比較すると、インドネシア産がすっきりとした繊細な複雑味を誇るのに対し、ベトナムのカフェチョンは、凝縮されたカカオのような濃厚さと、とろみのある口当たりが前面に出ます。特に標高1,500メートルを超えるダラットの冷涼な気候で育ったアラビカ種を用いた豆は、世界のスペシャルティコーヒー市場でも別格の評価を獲得しています。