恵比寿の静寂に芽吹く新たな美意識。2026年、山種美術館が描く「現代と日本画」の交差点
2026年の注目企画は、同館が世界に誇るコレクションの核、速水御舟の代表作群を一堂に集めた特別企画だ。重要文化財《名樹散椿》や《炎舞》に潜む、狂気すら感じさせる緻密な描写力と画面から立ち上る幽玄な気配。教科書で誰もが一度は目にしたグラフィックが、生の質感をもって鑑賞者の眼前に立ちはだかる。
今回の展示では、作品が持つ本来の色彩を完璧に再現するため、波長を厳密にコントロールした最新のLED照明システムが導入された。闇の中にぽつりと浮かび上がる椿の花弁や、揺らめく炎の揺らぎ。時を超えて作家の息遣いがダイレクトに伝わってくるような臨場感に、息を呑む人が絶えない。