【2026年再考】『ヒロアカ』ベストジーニストという至高のプロ:糸一本で絶望を繋ぎ止めた男の「矜持と美学」

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ベストジーニストを語る上で絶対に外せないのが、主人公のライバル・爆豪勝己との関係性だ。職場体験で爆豪を指名した際、彼が口にした「暴れるエロゴリラを矯正する」という強烈なフレーズを覚えているファンも多いだろう。粗削りで攻撃的な爆豪の髪型を七三分けに整えようとするコミカルな描写は、当時大きな話題を呼んだ。

だが、その指導の本質はギャグではなかった。凶暴な衝動に任せて力を振るうのではなく、社会を守る「ヒーローとしての品格と責任」を教え込むこと。それこそが彼の狙いだった。最初は反発していた爆豪も、極限の戦場で見せたジーニストの犠牲心とプロとしての佇まいに深く影響を受けていく。自身のヒーロー名「大・爆・殺・神 ダイナマイト」を真っ先に彼へ伝えた場面は、二人の間に生まれた言葉以上の信頼と師弟の絆を象徴する屈指の名シーンだ。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。