廃線危機を救った奇跡の駄菓子「まずい棒」自虐企画が起こした逆転劇
千葉県東端の銚子市で大正時代から住民の足を支え続けてきた銚子電気鉄道株式会社。だが、その歴史は決して平坦なものではなかった。モータリゼーションの波と人口減少、さらには過去の経営トラブルも重なり、同社は幾度となく破産の淵に立たされた。乗客の運賃収入だけでは車両の修繕費すら賄えないという凄惨な現実に直面し、かつては「ぬれ煎餅」の製造・販売によって倒産の危機を辛うじて回避したエピソードは広く知られている。
しかし、時の経過とともに煎餅の売り上げも伸び悩み、老朽化した変電設備の更新など数億円規模の設備投資が重く圧しかかる。まさに後がない絶体絶命の状況下で、次なる起死回生の矢として企画されたのが、一風変わった駄菓子だった。