なぜ1000億円の税金は消えたのか?新銀行東京の破綻劇と真実
債務超過の危機に直面した2008年、東京都はついに400億円に上る追加の公的資金投入を決断する。都議会や世論からは激しい批判が巻き起こったが、「破綻させればさらなる混乱が生じる」という論理のもと、税金の追加注入が強行された。
一方で、監督官庁である金融庁の視線は極めて冷ややかだった。業務改善命令が何度も出され、コンプライアンス体制の抜本的見直しと経営の再建が厳しく要求された。官のバックアップに甘えた甘い経営体質は市場での厳格な評価に耐えうるものではなく、金融当局からの厳しい監視下で、単独での存続可能性は事実上絶たれることとなった。