及川眠子が明かす残酷な天使のテーゼ作詞の真相!2時間の神話と印税
詳細を見る
制作当時、監督の庵野秀明をはじめとするGAINAXの制作陣が構築していたのは、極めて緻密で難解な世界観だった。しかし、及川眠子はその詳細なストーリー展開を深く知らされていなかった。
これが結果として、素晴らしい化学反応を引き起こす。「神話」「テーゼ」「パトス」といった哲学的な匂いを漂わせる語彙を散りばめつつも、特定のキャラクターや劇中用語に依存しすぎない歌詞構造を作り上げたのだ。もし彼女がアニメの内容を完全に把握していたら、マニアックな専門用語を詰め込んだ、ファン向けの狭い歌になっていたかもしれない。
高橋洋子の伸びやかで圧倒的な歌唱力と合わさることで、楽曲は単なるアニメのオープニングテーマを超風速で飛び越えた。作品を知らない層の心をも一瞬で掴む、普遍的なポップミュージックとしての強度を獲得したのである。