表現の最前線を追う!装苑が仕掛ける映画衣装とカルチャーの新鼓動
視覚のトリック、毒を含んだユーモア、息をのむ造形美。広告からアーティストのビジュアルワークまで、世界を惹きつけ続けるアートディレクター・吉田ユニ。彼女の手がける世界観は、見る者の固定観念を心地よく裏切り続ける。「服や小道具は、単なる装飾ではなく感情の増幅装置」。アトリエの張り詰めた空気の中で、彼女はそう言葉を紡いだ。
デジタル処理全盛の時代にあって、あくまで実物にこだわり、手作業の集積によって生み出されるヴィジュアルは圧倒的な熱量を放つ。一枚のグラフィックが立ち上がるまでの狂気じみた試行錯誤は、まさに現代のアートディレクションが到達した極北だ。表層の綺麗さだけでは人の心は動かない。手触りのある違和感こそが、見る者の記憶に一生残る棘となる。