芸能人がタワマンを捨て「名作ヴィンテージ」に集う本当の理由
東京のヴィンテージマンションの中でも港区と渋谷区は、芸能人やクリエイターが集中する二大特区だ。週刊誌のスクープ写真や不動産仲介の現場で語り継がれる、歴史的傑作レジデンスの実像を追った。
1. 広尾ガーデンヒルズ(渋谷区広尾)
「ヴィンテージの最高峰」「都心の森」と称される広尾ガーデンヒルズには多くの芸能人が暮らしてきた。約6.6ヘクタールの広大な敷地に全15棟・1,000戸超が配置され、サウスヒル、イーストヒルなど5つのヒルで構成される。特に最上級グレードの「サウスヒル」は専用ゲートに警備員が常駐し、居住者以外の立ち入りを厳格に制限。敷地内に銀行、スーパー、カフェ、クリニックが揃い、敷地から一歩も出ずに生活が完結する。大御所俳優から人気お笑い芸人、トップアイドルまで、数十年にわたり数多の目撃情報が絶えない伝説のレジデンスだ。
2. ドムス南麻布(港区南麻布)
バブル経済の絶頂期、贅の限りを尽くして建てられた伝説のシリーズがドムスだ。ドムス南麻布に芸能人や大物財界人が惹かれる理由は、現代建築では再現不可能な狂気的なクラフトマンシップにある。エントランスの重厚なステンドグラス、総大理石張りの共用部、チーク無垢材のドアなど、美術館クラスの内装が施されている。戸数が少なく住民同士の顔が見える規模感でありながら、完全な守秘性が保たれている。
3. コープオリンピア(渋谷区神宮前)
1965年、原宿駅前の一等地に東京五輪の翌年誕生した日本の高級ヴィンテージの原点。コープオリンピアにも芸能人やファッション界の重鎮、デザイナーが多数居住してきた。ホテルライクなフロントサービスを日本で初めて導入したマンションであり、昭和の銀幕スターたちが熱狂した歴史を持つ。築60年を超えた現在でも、原宿・表参道エリアのランドマークとして圧倒的な存在感を放つ。
4. ビラシリーズ&秀和レジデンス(渋谷区・港区)
建築家・坂倉準三建築研究所が手掛けた「ビラ・ビアンカ」「ビラ・モデルナ」に代表されるビラシリーズのマンションには芸能人や個性派クリエイターの愛好家が多い。複雑に組み合わされたキューブ状のバルコニーや吹き抜け構造は、唯一無二の美学を放つ。また、青い洋瓦屋根と白い塗り壁、アイアンブラックの手すりがトレードマークの秀和レジデンスにも芸能人のファンが多く、特に渋谷・青山・南麻布の物件はリノベーションのベースとして絶大な人気を誇る。