お腹の苦痛を今すぐ解消!プロが教えるおならを出す方法とガス抜き術
おならの回数が増えたり、お腹が張って苦しくなったりする際、多くの方は「食べたものが腸内で異常発酵している」と考えがちです。しかし、医学的な臨床データによると、腸内ガスの約70%は口から飲み込んだ空気であり、体内で細菌が産生したガスは全体の約20〜30%、血中からの移行は微量に過ぎません。
ここで極めて重要な病態が呑気症(どんきしょう / 空気嚥下症)の症状と改善策です。呑気症とは、無意識のうちに大量の空気を胃腸へ飲み込んでしまう状態を指します。特にパソコンやスマートフォンを長時間凝視する際、無意識に上下の奥歯を接触させて噛み締める「TCH(歯列接触癖)」がある人は、唾液と一緒に空気を飲み込む頻度が健常者の数倍に跳ね上がります。
「早食いの習慣がある」「炭酸飲料を頻繁に飲む」「ストレスを感じるとため息や生唾を飲む癖がある」という方は、呑気症の典型例です。改善策としては、舌先を上顎の前歯の裏(スポット)に軽く当て、上下の奥歯を1ミリ離す意識を持つことが驚くほど効果を発揮します。これだけで、1日に飲み込む空気の量を劇的に減らすことが可能です。
一方で、残る30%のガスだまり原因と理由として見逃せないのが、腸内フローラの乱れと「小腸内細菌増殖症(SIBO)」です。悪玉菌が優位になった腸内では、未消化のタンパク質や炭水化物が過剰に発酵し、硫化水素やアンモニアなどの有毒で悪臭を放つガスを大量に生成します。
なお、激痛を伴うおならが出ない腹痛対処法においては、注意深い観察が必要です。もしも冷や汗が出るほどの激痛、嘔吐、発熱、あるいは排便・排ガスが丸1日以上完全に途絶えている場合は、単なるガスだまりではなく腸閉塞(イレウス)や急性虫垂炎、大腸憩室炎などの急性腹症の疑いがあります。この場合はマッサージや体操を直ちに中止し、速やかに救急外来や消化器内科を受診してください。