備前長船刀剣博物館が聖地たる理由|山鳥毛公開と古式鍛錬の完全ガイド
備前長船刀剣博物館のもうひとつの白眉が、敷地内の鍛刀場で行われる「古式鍛錬(こしきたんれん)」の実演です。原則として毎月第2日曜日に定期開催されており、烏帽子(えぼし)に白装束を纏った刀匠たちが、赤く熱せられた玉鋼(たまはがね)を大槌でリズミカルに打ち伸ばす光景は圧巻の一言に尽きます。
薄暗い鍛刀場内に響き渡る澄んだ金属音と、打ち叩く瞬間に飛び散る火花。立ち込める熱気と木炭の香りは、写真や映像では決して味わえないリアルな現場体験です。古式鍛錬の開催日は全国から見学者が押し寄せるため、午前の部・午後の部ともに開始時刻より早めの現地到着が推奨されます。
実演日以外であっても、隣接する「工房」では複数の職人が日々の制作活動を行っており、ガラス越しに精緻な職人技を観察できます。刀匠や職人と直接言葉を交わす機会に恵まれることも多く、刀剣に対する造詣を深める絶好の環境が整っています。