ウクレレの音色が劇的に変わる!プロ直伝の右手ストローク極意
右手の表現力を極限まで高めたいなら、偉大なマエストロたちのプレイスタイルを分析するのが最も効果的だ。現代ウクレレの概念を覆したジェイク・シマブクロの右腕は、超高速のストラミングから囁くようなピアニッシモまで、驚異的なダイナミックレンジを誇る。彼の右手は驚くほど脱力されており、人差し指一本のストロークから親指を用いたスウィープ、さらには薬指や中指を絡めたフラメンコ調のラスゲアードまで、自在な軌道を描く。
対照的に、「オータサン」の愛称で世界中から敬愛されるハーブ・オータのスタイルは、ハワイアン・ミュージックの伝統にジャズの洗練を融合させた極上のシングルノートピッキングにある。親指の腹を滑らせるように使ったウォームなトーンと、無駄のない最小限の指の動きは、音符のひとつひとつに深い陰影と気品を与える。ふたりの巨匠に共通しているのは、力で弦をねじ伏せるのではなく、弦の自然な振動を右手の柔軟性で最大化している点だ。