ムカデとゲジゲジの違いは?猛毒と益虫を一瞬で見分ける3つのポイント
危険度の差は絶対的だ。感情を抜きにして、毒性の有無だけは頭に叩き込んでおかなければならない。
ムカデは極めて攻撃性が高い。獲物を捕らえるための「曳航肢」や鋭い「顎肢(毒爪)」を持ち、寝具の中に潜り込んで寝返りを打った人間の肌に触れただけで、反射的に毒針を突き刺してくる。その痛みはスズメバチに刺された瞬間に匹敵し、焼けた鉄棒を押し当てられたような激痛が走る。セロトニンやヒスタミンを含む毒液は局所の激しい腫れやリンパ節の痛みを引き起こし、体質によってはアナフィラキシーショックを引き起こして救急搬送されるケースすらある。容赦のないリアルな脅威だ。
一方のゲジゲジは、毒々しい外見とは裏腹に、人間にとってはほぼ完全に無害な生き物だ。微弱な毒はあるものの、それは極小の虫を麻痺させるためのものに過ぎず、そもそも人間を咬むための顎の力が決定的に足りない。人間と鉢合わせした際、パニックを起こして逃げ惑っているのはゲジゲジの方である。毒針も持たず、服の中に潜り込んで刺すような陰湿さもない。見た目が百点満点で不気味なだけで、実質的な実害はゼロに近い。