ドラえもんアニメはいつから?幻の1973年日テレ版と声優交代の全真相
ファンの間で「幻のドラえもん」と呼ばれる1973年の日本テレビ版は、なぜ長年にわたり公の場から姿を消すことになったのでしょうか。その背景には、制作体制の崩壊と原作との作風ギャップという複数の要因が絡み合っています。
当時、アニメーション制作を担当したのは日本テレビ動画(旧・東京テレビ動画)でした。放送は毎週日曜日の夜19時から30分枠(1回2話構成)でスタートしましたが、制作会社内部の経営難や労働環境の悪化が深刻化。最終的には番組放送中の1973年9月、わずか全26回(52話)で打ち切り同然の終了を迎え、直後に制作会社自体が解散・倒産するという前代未聞の事態に陥りました。
さらに、1973年版は原作の持つ叙情性やSF要素よりもドタバタ喜劇の側面が強調されており、原作の藤子・F・不二雄(当時は藤子不二雄名義)先生が思い描く世界観と乖離していた側面もありました。制作会社が解散したことでネガフィルムの所在が散逸し、権利処理が複雑化した結果、再放送やソフト化の機会が完全に閉ざされ、「知る人ぞ知る幻の作品」となったのです。