アニメ『Major』名曲「君に贈る詩」が今なお心を揺さぶる理由
本作のリリース背景において見逃せないのが、エイベックス・エンタテインメント傘下の先鋭的レーベル「cutting edge」の存在だ。当時からロック、ヒップホップ、クラブカルチャーの先端を行くアーティストを数多く輩出してきた同レーベルが、アニメタイアップという土俵で提示した回答がこの楽曲だった。
商業的なタイアップでありながら、クリエイティブの主導権は徹底してバンドの作家性に委ねられていた。商業性と純粋な表現欲求が高いレベルで拮抗した結果、作品の世界観を損なうことなく、純度の高いJ-POPロックナンバーとして完成した。アニメとロックバンドが互いのアイデンティティを尊重し合った、00年代後半を象徴する幸福なコラボレーションの好例と言える。