地球史上最大の危機なぜ起きた?五大絶滅の真相と第6の破局リスク
かつて起きた5回の大絶滅は、すべて小惑星衝突や地殻変動といった自然現象によるものでした。しかし現在、地球は史上初となる「単一の生物種の活動」を主因とする第6の大絶滅(人新世の絶滅)の只中にあります。
生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)がまとめた地球規模の評価報告書によると、現在地球上に存在する動植物約800万種のうち、およそ100万種が絶滅の危機に瀕しています。
地質記録から算出される過去の「自然状態での絶滅速度(背景絶滅率)」は、1年間に100万種あたり1種未満でした。しかし現代における絶滅スピードは、その100倍から1,000倍以上に達しています。主な要因は以下の4点に集約されます。
- 生息地の破壊・分断:熱帯雨林の伐採や過度な都市開発、農地転換による野生生物の住処の不可逆的喪失。
- 過剰な乱獲・資源採取:海洋水産資源の枯渇や違法な野生生物取引による個体群の急速な縮小。
- 人為起源の気候変動:化石燃料消費に伴う温暖化、海洋酸性化、異常気象の頻発による生息適地の消失。
- 外来種の拡散と汚染:グローバル経済活動に伴う侵略的外来種の侵入、プラスチック汚染、化学物質の環境放出。
自然界の食物網は極めて複雑に絡み合っており、あるキーストーン種(生態系を支える要となる種)の絶滅は、連鎖的に他の無数の種の崩壊を引き起こします。人類はこの巨大な生態系ネットワークの外部にいるのではなく、その恩恵(受粉、水質浄化、食料供給など)に依存して生きている一員に過ぎません。