ラカントは体に悪い?危険性や心血管リスクの真相と安全な摂取量
「ラカントを食べると下痢をする」という現象には、毒性とは全く異なる明確な生理学的理由があります。 エリスリトールは糖アルコールの一種であり、摂取すると約90%が小腸ですみやかに吸収され、体内で代謝されずにそのまま尿として排出されます。これが「カロリーゼロ」「血糖値を上げない」理由です。 問題は、短時間に大量摂取した際、小腸の吸収キャパシティを超えて大腸へと流れ込む残りの約10%(および過剰分)にあります。 大腸内に未吸収の糖アルコールが残ると、浸透圧の原理によって腸壁から腸管内へ水分が大量に引き込まれます。これによって便の水分量が急増し、引き起こされるのが「浸透圧性下痢(しんとうあつせいげり)」です。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする乳糖不耐症と似た仕組みであり、腸粘膜が傷ついているわけではありません。 さらに、大腸に届いたエリスリトールの一部を腸内細菌が分解・発酵する過程で炭酸ガスや水素ガスが発生します。これが「お腹の張り」や「頻繁なおなら」の直接的な正体です。これらは過剰摂取を控えれば数時間から半日で自然に収まる一過性の反応であり、後遺症が残るような危険な症状ではありません。