卒業式定番『この地球のどこかで』なぜ泣ける?感動の深層と伴奏の極意の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
教育現場で選曲を担当する音楽科教諭や指揮者にとって、楽曲の難易度設定とクラスの練度とのバランスは見極めが難しい課題です。全国中学校音楽教育研究会などの現場リサーチや主要出版楽譜のグレード分析に基づき、卒業式および合唱コンクールで頻出する主要4曲の演奏難度と特性を比較整理しました。
楽曲名 / 作曲者合唱パート難易度ピアノ伴奏難易度編集部の見解・適性判断この地球のどこかで
(若松歓)中級(★3.5)
※アルトの旋律維持が鍵上級(★4.5)
ソナチネ後半〜ソナタ級歌唱は比較的覚えやすいが、伴奏者の技量に大きく依存する。表現力を深掘りすれば強烈な感動を生む。旅立ちの日に
(坂本浩美 / 松井孝夫編)初中級(★3.0)
親しみやすい王道構成中級(★3.5)
アルペジオの粒立ち重視知名度・親しみやすさは圧倒的。クラス全員の歌唱力が均等でなくても破綻しにくい万能型。手紙 〜拝啓 十五の君へ〜
(アンジェラ・アキ)上級(★4.5)
複雑なリズムと息継ぎ上級(★4.5)
シンコペーションの連続ポップス特有の言葉数の多さとリズム処理が必須。現代的な歌詞で共感度は高いが完成までのハードルが高い。大地讃頌
(佐藤眞)上級(★4.0)
重厚な男声4部・混声4部中上級(★4.0)
強打と重音の安定感男声の声量とスケール感が要求されるクラシックの金字塔。中3の完成期やコンクール勝負曲向き。
上記の数値と難易度比較からも明らかなように、『この地球のどこかで』は合唱そのもののキャッチーさに対して、ピアノ伴奏の要求レベルが突出して高いという独特の構造を持っています。この伴奏のクオリティが合唱全体の推進力を生み出すため、指導者は伴奏者の選定と早期サポートに十分な配慮を払う必要があります。