ネグレクトとは?日常に潜む兆候と放置できないサインの真実

ネグレクトとは?日常に潜む兆候と放置できないサインの真実に関する基本知識をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

ネグレクト(Neglect)は、日本語で「養育放棄」「怠慢」「無視」と訳されます。児童虐待防止法(第2条第3号)においては、「児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置その他の同条各号に掲げる行為と同様の行為を怠ること」と明確に定義されています。殴る・蹴るといった身体的虐待とは異なり、「本来すべきケアを行わない」という不作為の虐待であることが特徴です。

こども家庭庁が公表した最新統計によると、全国の児童相談所が対応した児童虐待相談対応件数は年間20万件を超え、そのうちネグレクトは約15〜18%を占め、心理的虐待に次ぐ高い水準で推移しています。外傷が残りにくいため外部から発覚しにくく、発見されたときには不可逆的なダメージを負っているケースも珍しくありません。

さらに視野を広げると、ネグレクトは子どもに対するものだけではありません。要介護状態にある親のオムツ替えや食事介助を放棄する高齢者ネグレクトも、超高齢社会の日本において急速に深刻化しています。対象が誰であれ、「生存や発達に必要な保護や世話を意図的あるいは無自覚に放棄する行為」がネグレクトの本質です。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。