なぜ伊藤誠は今も炎上し続けるのか?スクールデイズの罪と狂気の全貌
すべての発端となったのは、ゲームブランドのオーバーフローが世に送り出したフルアニメーション仕様のビジュアルノベルだった。当時としては革新的な全編動画による恋愛シミュレーションでありながら、プレイヤーの選択次第で登場人物が次々と破滅へと向かう分岐システムは、業界に凄まじい衝撃を与えた。
分岐の果てに用意されていたのは、甘いハッピーエンドだけではない。嫉妬、狂言、刃傷沙汰。プレイヤー自身が選択肢を選ぶ共犯者となるゲーム版に対し、アニメ版は受動的に惨劇を見届けざるを得ない構造になっている。このメディア変換の妙こそが、主人公の醜悪さを極限まで際立たせることになった。