立体刺繍が紡ぐ静かな強さ:デザイナーブランドLokithoが誇る職人技と美的革新
服は雄弁だ。着用する人物の生き方や美学を、言葉以上に物語る。LOKITHOを語る上で欠かせないのが、デザイナー佐藤章州の明確なビジョンである。アパレル企業でキャリアを積み、自身の美学を形にするために2010年に独立。誕生したのがLOKITHOだった。
ブランド名の由来は、北欧神話に登場する悪戯好きな神「ロキ(Loki)」にちなんだ造語だ。一筋縄ではいかない多面的な魅力と、型にはまらない自由な精神が込められている。佐藤が掲げる「精神的に成熟した女性のための服」というテーマは、過剰な装飾で魅せる派手さではない。内面から漂う気品や、意志の強さを引き立てるデザインを意味する。
「飾り立てるための服ではなく、袖を通した人が自分らしく凛として立つための衣服を作りたい」。佐藤のこの一貫した姿勢が、多くのファンを引きつけて離さない理由だ。