マダニの頭が残った時の緊急対処法!画像と専門医が教える受診目安
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生物学的に、マダニ(Ixodidae)の体節構造は昆虫とは大きく異なる。頭・胸・腹の境界が明瞭ではなく、皮膚に刺さるのは頭部全体ではなく口器(Hypostome)と呼ばれるノコギリ状の器官だ。
日本国内で広く生息するフタトゲチマダニをはじめとする種は、宿主の皮膚に噛み付くと同時に唾液腺から特殊な接着成分を放出し、口器周囲を強固に糊付けする。その結合力は極めて強く、ピンセットなどで胴体だけを掴んで垂直に引っ張ると、腹部や胸部が先にちぎれて口器だけが皮膚内に取り残される物理的な必然性がある。
皮膚科学(Dermatology)の専門医が口を揃えて「絶対に素手や毛抜きで引き抜いてはならない」と警告するのはこのためだ。無理な牽引は、ダニの体内にある病原体を含んだ体液を注射器のように皮膚内へ逆流・圧入させる最悪の引き金となる。