大相撲の錦島親方は現在誰?歴代の経歴と翔天狼の不屈の軌跡

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錦島親方(翔天狼)の現役時代を語る上で外せないのが、土俵で見せた鋭い突き押しと右四つからの寄り、そして何よりも胃がんを克服した奇跡の土俵復帰劇です。

2001年に来日し、相撲の名門・日体大高校から大島部屋(後に友綱部屋へ転籍)に入門した翔天狼は、初土俵からわずか所要17場所で新十両へ昇進。幕下時代には2場所連続全勝優勝を果たすなど、類まれな相撲センスと強靭な肉体で瞬く間に幕内上位へと駆け上がりました。2009年7月場所では西前頭2枚目まで番付を上げ、殊勲の白星を重ねて敢闘賞を受賞しています。

しかし、力士として円熟味を増していた2014年、突如として過酷な運命が襲いかかります。健康診断をきっかけに胃がん(ステージIIIに迫る進行胃がん)が発覚したのです。アスリートにとって胃の大部分を切除することは、体重と体力が命である大相撲において引退を意味しかねない致命的な宣告でした。

当時の闘病生活について、関係者の取材や後年の回想録では次のような生々しい実態が明かされています。

「手術後は体重が30キロ以上も激減し、起き上がることすらままならなかった。それでも『もう一度本場所の土俵に上がりたい』という執念だけで、一口ずつ吐き気を堪えながら食事を喉に流し込んだ」

公傷制度が廃止されていた当時、休場を続ければ番付は幕下以下へと転落します。しかし翔天狼は過酷なリハビリと稽古を乗り越え、術後わずか半年で土俵へ復帰。幕下から再び這い上がり、十両復帰を果たした瞬間、両国国技館は割れんばかりの拍手と歓声に包まれました。この不屈のメンタリティこそが、現在の親方としての指導の根幹となっています。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。