麻生太郎のスーツはなぜ格好いい?名門テーラー森脇とダンディの秘密
麻生太郎氏のスーツ姿が「格好いい」と評される最大の理由は、流行を追わず「英国クラシックスタイル」の黄金比を完璧に体現している点にあります。日本のビジネスシーンや政界で見られる標準的なスーツスタイルとは一線を画し、肩パッドの入り方から衿(ラペル)の幅、着丈の長さに至るまで、自らの体躯と年齢に最も似合うバランスをミリ単位で把握しています。
また、麻生氏は1976年のモントリオール五輪クレー射撃日本代表を務めた元アスリートです。長年の競技生活によって右肩が下がり、上半身に独特の厚みと歪みが生じていますが、熟練の職人による仕立てが見事にその左右差を補正しています。「身体のクセを隠しながら最も美しいシルエットを描き出す」というスーツ本来の役割を100%発揮しているからこそ、背筋が伸びた堂々たるオーラが立ち現れます。
さらに、斜に構えた独特の歩き方やシニカルな表情も含め、身につける洋服と本人のキャラクターが完璧に一体化しています。単なる「服に着られている状態」ではなく、「服を完全に支配している」ことこそが、麻生太郎という政治家が放つダンディズムの根源です。