スミスマシンデッドリフトは腰に悪い?効かない噂の真相と背中に効く極意
ネット上のトレーニングコミュニティでは、「スミスマシンでデッドリフトを行うのは危険だ」という意見が根強く存在します。これには生体力学(バイオメカニクス)に基づいた明確な理由があります。フリーウェイトのデッドリフトであれば、人間本来の骨格の動きに合わせてバーベルが前後に微小な弧を描きながら上昇しますが、スミスマシンはガイドレールによって垂直または傾斜角7〜8度の直線軌道に完全固定されているからです。
バーの軌道が動かない環境でフリーウェイトと全く同じ足の位置(バーの真下近く)に立つと、バーベルを引き上げる途中で膝やすねがバーに接触しそうになります。それを無意識に避けようと腰を不自然に引き、背中が丸まった状態(腰椎屈曲)で負荷を受け止めてしまうケースが頻発します。これが、多くのトレーニーが激しい腰痛に襲われる根本的なカラクリです。
もう一つの「効かない」という不満は、可動域の制限と対象筋の曖昧さから生じています。床から引こうとするとセーフティバーに引っかかって十分なストレッチが得られなかったり、大腿四頭筋(前もも)の踏ん張りばかりを使ってしまい、背中の広背筋や脊柱起立筋へ負荷が伝わらないまま終わる例が散見されます。