モロー反射はいつまで続く?ビクつく原因と点頭てんかんの見分け方
寝ている赤ちゃんが突然ビクつく引き金は、日常の些細な刺激に潜んでいる。ドアが閉まる音、インターホンのチャイム、部屋の急な明暗の変化、あるいは抱っこから布団へ移される際に生じる頭の位置のわずかな揺らぎだ。これらの刺激を感知した瞬間、赤ちゃんは両手を広げて何かに抱きつくような一連の動きを見せる。
日本小児科学会の専門医らが指摘するように、これは落下や危険から身を守るために太古の昔から人間に備わってきた生存本能の一種である。外敵や落下事故に対して母体へしがみつこうとする防衛反応が、意図しない運動として表出しているのだ。
世界保健機関(WHO)が示す乳幼児の身体発達フレームワークにおいても、生後早期の感覚刺激に対する反射運動は神経ネットワークが正常に構築されつつある証左とされる。自分の意思で体を動かす「随意運動」への移行期を迎えるにつれ、無秩序な驚愕反応は次第に抑制され、手を伸ばして物を掴むといった目的を持った動作へと置き換わっていく。