狂騒のブームから7年――「タピオカ ランド」の夢と現実、そして平成・令和のヒット消費が残した爪痕
あの夏の狂騒劇が遺した最大の教訓は、SNSでのバズ(拡散)だけに依存したビジネスモデルの脆弱性だ。フォロワー数や拡散数といった指標は一見強力に見えるが、それ自体は顧客の忠誠心(ロイヤルティ)を保証しない。バズによって集まった顧客は、より新しい刺激を求めて瞬時に立ち去ってしまう。
持続可能なブランドを築くためには、話題性という火種を点けた後に、いかにしてプロダクトの品質や体験の価値を高められるかが問われる。爆発的な流行を生み出した一方で、急速な衰退を経験したアトラクションの軌跡は、現代のマーケターにとって今なお参照されるべきケーススタディとなっている。