150カ国を旅した伝説の記者・兼高かおるが今も語り継がれる理由
長年愛された番組の空気を形作ったもう一人の功労者が、作曲家の芥川也寸志である。
スタジオで映像を見守りながら繰り広げられる兼高と芥川の対話は、視聴者をその場に引き込む不思議な温かみに満ちていた。芥川也寸志の思慮深く柔らかな問いかけに、兼高が現場の空気感やウィットに富んだエピソードで応える。TBSテレビを通じて毎週届けられたこの名コンビの掛け合いは、日曜の朝に欠かせない知的な名物コーナーとして親しまれた。軽快な旅番組のスタイルを確立した二人の息の合った掛け合いは、日本の放送史におけるひとつの到達点と言える。