なぜ今、世界が日本の神話に注目するのか?「記紀」が語る国家誕生の表と裏、2026年最新の視点から紐解くの真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
詳細を見るなぜこれら二つの書物が、ほぼ同時期(712年と720年)に相次いで誕生したのか。その背景には、壬申の乱を勝ち抜いた天武天皇の強い危機感があった。国内の豪族たちがそれぞれ勝手な歴史を主張する状況を憂い、国家の公式見解を一つにまとめる必要があったのだ。
しかし、天武天皇の急逝によりプロジェクトは一時中断する。『古事記』は稗田阿礼の記憶力を頼りに太安万侶がまとめ上げ、『日本書紀』は舎人親王らが中心となり、多くの異説(「一書に曰く」)を併記する形で完成を見た。この妥協なき編纂プロセスが、二つの書の性格を決定づけたと言える。