『愛していると言ってくれ』トヨエツが魅せた伝説の手話と名シーンの真実
本作のドラマ性を決定づけたのが、聴者と聴覚障害者というコミュニケーションの壁、そして幼馴染の栞(矢田亜希子)や元恋人・光(麻生祐未)の存在による複雑な人間模様でした。誤解やすれ違いが重なり、一度は別々の道を歩むことを決意した晃次と紘子。
最終回、3年の月日が流れたのち、紘子の舞台を密かに観劇していた晃次。そして2人は、運命の始まりの場所であったあのリンゴの木の下で再び巡り合います。多くを語らずとも、互いの存在を認め合い、静かに微笑み合う2人の姿。手話を交えながら心が通じ合うラストカットは、過剰な説明を排した極上のハッピーエンドとして視聴者の胸に深い感動と余韻を刻みつけました。