逆行列の求め方を徹底攻略!2×2公式から3×3掃き出し法まで
Q1:掃き出し法の途中で成分に分数がたくさん出てきて計算が合わなくなります。どう回避すべきですか?
A1:各行の成分を整数に保つ工夫が効果的です。最初にピボット(基準となる対角成分)を無理やり「1」にするために行全体を分数で割るのではなく、行同士の足し引きを利用して成分を1または-1に加工するか、分母の最小公倍数を行の外にくくり出して最後に割る手法をとると、暗算負荷が大幅に軽減されます。
Q2:正方行列ではない行列(縦横のサイズが異なる長方行列)にも逆行列は存在しますか?
A2:通常の意味での正則な逆行列は正方行列にしか定義されません。ただし、データ解析や回帰分析などの工学分野では、長方行列に対しても方程式の最小二乗解を求めるために「ムーア・ペンローズの擬似逆行列(一般化逆行列)」と呼ばれる拡張概念が広く用いられています。
Q3:試験本番で最も素早くできる検算テクニックはありますか?
A3:完全な行列積 $A A^{-1} = I$ をすべて計算すると時間が足りなくなります。そこでおすすめなのが「第1行と第1列の積」および「第3行と第3列の積」の2箇所だけを計算する方法です。これらが「1」になり、かつ適当な非対角成分の1箇所が「0」になることを確認するだけで、8割以上の計算ミスをわずか10〜15秒で検知できます。